
今回は、3人家族を想定したマンションリノベーションの間取りプランを、
設計のポイントや考え方とあわせてご紹介します。
※本記事でご紹介する内容は、Instagramでもお伝えしている事例です。
今回のプランは、同じ「3人家族」でも暮らし方の異なる
2つの家族構成を想定しています。
Aプラン:ご夫婦+お子さま
Bプラン:親世帯(ご夫婦)+現役世代の娘
専有面積85㎡は、3人暮らしにはややゆとりのある広さです。
すべてを真似する必要はなく、
部分的なリフォーム・リノベーションのヒントとして
取り入れていただければ幸いです。
リフォーム・リノベーションで大切にしていること
住まい工房LIVE!が考えるリフォーム・リノベーションの設計コンセプトは、
「今の暮らしの中にある不満を改善しながら、
その人らしい“好き”を住まいに取り入れること」
住まいが心地よくなることで、
日々の暮らしや仕事へのモチベーションが自然と高まっていきます。
リノベーションというと、
「大きく間取りを変えなければ意味がない」と
感じられる方も多いかもしれません。
もちろん、ご要望によっては
大胆に間取りを変更することも可能です。
逆に間取り自体は大きく変えなくても、
インテリアや内装計画によって空間の印象を一新することも十分に可能です。
リノベーションの本来の意味は、価値のバージョンアップです。
水廻りだけを変えるとか、修繕箇所を直すのはリフォームという考え方ですが、
例えば壁クロスを変えるというリフォームでも、
その人にとって暮らしへの気持ちが一新してモチベーションが上がる等、
価値のバージョンアップに繋がるのであれば、
それは私の方ではリノベーションの範疇です。
(プチリノベ、と呼んだりしています)
マンションリノベーションならではの考え方

マンションの場合、
構造や排水計画の関係で水廻りを大きく移動できないケースもあります。
ただし、現地調査の結果や、床を上げる工法などによっては、
大きくレイアウト変更が可能な場合もあります。
今回ご紹介する間取りプランでは、
水廻りは大きく動かさず、
その他の空間を中心にご要望を反映しながら
プランニングを行いました。
今回のプランでの設計ポイント
今回の間取り計画では、次の3つを特に重視しています。
① 日々のスムーズな動線
毎日の生活の中で、
家族それぞれが無理なく動け、
小さなストレスを感じにくい動線を意識しています。
② それぞれの「居場所」をつくる
帰宅後や休日に、
自分らしくリラックスできる場所を。
空間の広さだけでなく、
光・視線・音など五感の心地よさも大切にしています。
③ 家族が自然と助け合える住まい
「助け合い」のかたちは、
コミュニケーションの取りやすさであったり、
身体的なサポートであったり、家族ごとに異なります。家事を自然と分担できること、
将来の変化にも対応できること。
今とこれからの暮らしを見据えた設計を、
間取りの中に落とし込んでいます。
【現状の間取りについて】

築約25年、専有面積85㎡のマンション。
角部屋という条件から、4LDKで個室数を多く確保した間取りとなっていました。
しかし現在の家族構成を見ると、
単身世帯・二人世帯・三人世帯が全体の8割以上を占めています
(厚生労働省「国民生活基礎調査」より)。
そのため、小さな個室を数多く設けるよりも、
一人ひとりが心地よく過ごせる空間を確保しつつ、
今の暮らしに合った収納量や動線を整えることが
求められるのは自然な流れだと感じています。
今回の住まいでは、水廻りはすでに近年リフォーム済みだったため、
水廻りは手を加えず、間取りの再構成を中心としたリノベーションをご提案しました。
工事期間を短く抑えたい場合には、
・水廻りを大きく動かさない
・フローリングの貼り替えを必要最小限にする
といった点が、計画のポイントになります。
【プランA】ご夫婦+お子さまの場合

プランA の工夫と設計ポイント
玄関
玄関収納は、靴を一目で見渡せるトール収納を採用。
身支度用の小物も置けるようにし、
忙しい朝でもスムーズに出かけられる玄関を意識しています。
※最近は玄関に家族写真を飾らないご家庭も多く、
飾る前提ではないレイアウトとしています。
子ども部屋
ベッドとデスクを無理なく配置できる広さを確保しています。
あまりにコンパクトな個室では、
集中力や勉強へのモチベーションにも影響が出やすいため、
成長に合わせて長く使える広さを意識しました。
主寝室+ウォークインクローゼット
既存の2部屋をつなげ、
ご夫婦それぞれの使い方に合わせた
ウォークインクローゼットを確保しています。
ハンガーパイプ上部の棚は、
布団などのかさばる物の収納にも対応可能です。
ベッドの枕元には家具を置きたくない、というご要望を踏まえ、
腰高サイズの家具をヘッドボード代わりに設置。
反対側から使えるレイアウトとすることで、
既存家具を有効活用する計画としました。
ワークスペース
在宅勤務を想定し、専用のワークスペースを設けています。
背面には納戸を配置し、
書類や雑貨類をまとめて収納できるようにすることで、
デスク周りは常にすっきり保てる計画です。
ワークデスクの配置については、
壁に向かって座るよりも、
空間に向かって配置するレイアウトをおすすめしています。
眺望の良い窓がある場合は窓向きが最適ですが、
窓がない場合や周囲に収納を設けたい場合は、
デスクをセンター配置にすることで、
空間全体がバランス良くまとまります。
リビング・ダイニング
リビング・ダイニングは、
家族がそれぞれくつろいでいても
動線の邪魔にならない、ゆとりあるレイアウトとしました。
テレビは壁面を十分に確保できなかったため、
今回は置き式としています。
断熱性能の向上
築25年程度(2000年以前竣工)のマンションでは、
窓の断熱性能は現在の基準と比べると高いとは言えません。
高層階でない限り、気密性も十分とは言えないケースが多く、
内窓(二重窓)の設置は非常に効果的です。
マンションによっては、
管理規約や許可条件を満たせば
カバー工法が可能な場合もあります。
内窓は断熱性の向上に加え、
防音効果を体感しやすい点も大きなメリットです。
補助金制度を活用しながら、
ぜひ取り入れたい工事のひとつです。
水廻り(キッチンのみ変更)
今回は水廻りの中でもキッチンのみ手を加えています。
洗面室には既存の収納が十分あったため、
キッチンと洗面室をつないでいた出入口を塞ぎ、
キッチン側に背面の造作キャビネットを設置しました。
キッチン家電の使用が増えていることを踏まえ、
家電を並べて使いやすい
カウンタータイプの収納としています。

以上が、
【プランA:ご夫婦+お子さま】の間取り解説です。
プランBの 親世帯夫婦+現役働く世代の娘さん を想定した間取りです。
次のプログ記事をご覧ください^^
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