こんにちは。
プラニング・インテリアデザインオフィスの住まい工房LIVE!です。
今日は、住まいの中に作るワークスペースについて、
リノベーション・リフォームする場合のいくつかのプラン例を、
メリットデメリットと共にご紹介します。
今回は、マンションに絞ってのプラン例です。戸建ての場合はもう少し自由度が高まりますね。
想定は在宅率の高い女性層で、主に共働きで家事を担うママや在宅ワーカーですが、
趣味のスペースとしてのニーズにも対応できる間取りプラン例です。
書斎としての個室を設けられない場合を想定しています。
・ワークスペース・ワークコーナーは、使い方を想定し、欲しい広さをイメージしましょう。
デスクを広く取りたいか、収納充実かによって変わってきます。
『何をするか→どういう環境にしたいか』
・キッチン作業など、『家事動線との連続性』をどこまで重視するか、考えましょう。
空いているスペースだからとテキトーに配置すると、
使いにくく物置き化してしまう場合があります。
・区切って個室化する必要が有るか否か
ワーク作業(リモート有無)の内容にも依ります。
程よくMyスペースを確保したいなど、心理的な希望も考慮して決めましょう。
・なぜワークスペースが欲しいか、を自分に聞いてみましょう。
心理的に落ち着ける場所、モノを置けるところ、好きなモノを飾りたい空間、
自分のペースで使ったり片付けたりできる等、
ご自身の気持ちや性格面からも考えて、どんなスペースがいいか検討しましょう。
一般的なマンションの間取りを例にして、A~Fの6案でご説明します。
Beforeプラン
A案:キッチン動線近くに ワークスペース
A:キッチン動線近くにワークスペース
和室部分の一部をワークスペース、残りを子供のスタディコーナーに。
(ここは他の使い道も有り)
キッチンとの行き来がしやすく、帰宅後カバンを置いてキッチン作業に取り掛かったり、
キッチンワークしながらデスク作業もしたり等が可能です。
壁で囲って壁面上部に収納スペースを設けたり、
壁は腰壁程度(H1100前後)にして周囲と程よく区切って、圧迫感を少なくするのも有りですね。
難点は、LDKの出入りの際に視界に入るので、デスク廻りがゴチャゴチャしていると
ちょっと気になりそうです。
ワークスペースとしつつも、他の収納も兼ねるなど、パントリーとして使う人もいるようです。
B案:ダイニングの奥に ワークスペース
B:ダイニング の奥に ワークスペース
和室をリビングゾーンにしてゆったりさせて、ダイニングを小さめにして、
ワークスペースのエリアを設けた例です。
背面収納など沢山取れるのと、半個室化の配置としています。
壁面を立ち上げて区切ったり、腰壁ぐらいの高さでゆるく仕切ったり、
壁面にガラス窓などを組み込み、視界は抜けるようにすると、狭さは感じません。
オンライン打合せなども可能でしょう。(ドアを付けると密閉性が高まります)
このプラン例は、お子さんが巣立っての二人暮らしを想定して、
和室を個室化せずにゆったりリビング化した例です。
C案:ワークスペース を個室化
C:ワークスペースを個室化
Bプランを個室化したプランです。ダイニングスペースはキッチン横にレイアウト。
LDKの出入口を、向きを変えて、動線がダイニングとぶつからないようにしています。
キッチンからダイニングへの動線が短く、配膳など楽ですね。 ただ、座る向きによっては
視界に入る眺めがイマイチの場合もありますので、
ダイニングで過ごす時間が短時間の場合などには良いでしょう。
キッチンを対面にするメリットは、リビングでくつろぐ家族とも顔を合わせられること。
ワークスペースを書斎化して、収納充実や広いデスクが必要な場合にオススメです。
本格的な趣味や広げて仕事をする人向けです。 そのまま広げたまま、家事時間に突入、も
可能ですね。
区切っているため、空調を個室用に設ける必要があります。
ワークスペースの壁面にTV壁掛けを施して、配線処理などキレイに納めることができます。
D案:キッチンダイニングをストレート配置+ワークスペース確保
D:キッチン・ダイニングをI型ストレート配置 にして ワークスペース確保
ワークスペースは和室部分をリフォームして配置しています。
これはAプランと似てますが、キッチンの向きを変えたレイアウトです。
人気のI型ストレートプランにして、背面部分を連続する収納にしています。
冷蔵庫の配置はこの場合はシンク後ろに配置していますが、ちょっと狭いかも知れません。
スペースが許せばコンロの向かいにして、
収納エリア・カウンターが連続するようにすると良いでしょう。
ワークスペースはしっかり区切って作業できたり収納充実が可能です。
室内窓を設けて、明るさや空調連携も図れますね。
デスクの向きは窓に向けて配置することで明るい手元を確保しやすいです。
E案:キッチンⅡ型レイアウト+ミニS + ワークスペース
E: DのキッチンI型をⅡ型レイアウトにして、ミニステーションとワークスペースを設けた例
キッチンの近くに、ちょこっと置きができるホームステーション的なワークコーナーを設け、
本格的なワークスペースは、区切ったスペースにした事例です。
ホームステーションではキッチン作業しながら行き来したり、パソコン触ったりなどを
想定しています。
このⅡ型キッチンの場合、キッチン家電(レンジやトースター、コーヒーメーカー、炊飯器等)は
ダイニング背面のカウンター収納に並ぶことになり、カッコイイ家電なら見栄えよいカンジになるでしょう。家族複数でキッチンワークもしやすいですね。
カウンター収納は家具の雰囲気のデザインにするとキッチン含めて生活感が薄まり、
インテリアとしてリビングと一体感のある雰囲気にまとめることができます。
(モダンなカンジもウッディなカンジも)
ワークスペース2は、デスクに出しっぱなしの作業中でも、トビラで隠すことができるので、
趣味の作業とキッチン作業の両立もしやすいです。
壁面いっぱいに収納棚を設置できるプランです。
F案:キッチンを南にずらしてワークスペースを2way動線で確保
F:キッチンを南にずらして配置し、旧キッチン部分をワークスペースにして
ワークスペースとキッチンの動線をつなげたプランです。
出入りを通路側、キッチン側と2way確保しつつ、個室化も可能にしています。
また、和室部分を洋室個室として確保してみた例です。
リビングダイニングは狭くなりますが、リビングのダイニング化の例です。
ダイニングチェアの代わりにベンチ式にしたり、 テーブルを低めにすることで、
食事とくつろぐ空間を兼ねることが出来ますし、 食事が終わったあとも
そのままくつろげたりします。
家族が揃ってくつろぐ時間が短い場合は、リビングスペースもコンパクト化してもよいでしょう。
近年多い家具レイアウトの事例です。
まとめ
ワークスペースを個室ゾーンに設けられない場合はLDKの一角に設けることになります。
*キッチンエリアとの関係や動線、シュミレーションをして、どこのワークスペースを置くのがよい
か希望を整理する
*ワークスペースがなぜ欲しいか、心理面、収納面、作業効率面、インテリア性などから、
自分に合った配置や大きさなどイメージを固める
*収納の容量や片付けやすさ、散らかっていてもOKかどうか、使いやすい・過ごしやすい空間に
するにはどのような内容にすればよいか、吟味する
これらを設計側に伝えて詰めていくことで、あなたの希望の空間に近づけることが出来ます。
ワークスペースのプラン例はいかがでしたでしょうか?
お気に入りの間取りやイメージは見つかりそうですか?
気になる間取りプランや叶えたいワークスペースのプランが見つかったら、
ぜひ、ご相談ください。ご一緒にインテリアリノベーションを進めましょう~
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